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高校野球あれこれ 特別号6⃣

センバツ高校野球で強豪校が落選、選考委員会が苦慮する「言えない事情」とは

 

  •   「個人の力が上」? 春のセンバツの選考が物議

 

 「春のセンバツ」の選考委員会で「東海大会ベスト4の大垣日大が選ばれ、準優勝の聖隷クリストファーが選ばれなかった」ことが物議を醸している。

 

 聖隷クリストファーの落選を疑問視する声が圧倒的に多い。落選の理由が「個人の力が大垣日大の方が上だった」などと説明されたことも、多くの人が「不可解で納得がいかない」と感じた要因だ。

 

 一方、私がこの選考結果を聞いて真っ先に思い浮かべたのは「全然別の推測」だった。

 

 過去にも、選ばれるべき順位の学校が見送られた例は少なくない。全てとはいわないが、そのような場合しばしば耳にするのは、表には出ていないが何らかの不祥事や問題行動があったため、という事情だ。

 

 出場停止などの処罰には相当しないが、晴れの舞台に招待される高校としては適性に欠ける。あるいは、もし選ばれて脚光を浴びたら、にわかに問題視されかねない火種を抱えているといった場合、あえて選ばない判断を選考委員会がすることは、センバツに関してはあり得る。

 

 秋季大会で出場枠に該当する成績を上げ、選考対象になった高校の監督から「選考委員会で正式に決まるまで、そして大会当日を迎えるまでの心労」を聞かされたことがある。毎日新聞の担当記者からも、選手だけでなく、監督自身の行動、さらには野球部以外の生徒や教師の問題行動がないよう、くぎを刺される。選考委員会までに世間を騒がせるような悪い出来事があれば、当然、選考に影響するからだ。

 

 支局にも、さまざまな情報が寄せられると聞いた。内部告発、デマも含めて、候補になった高校は「まな板の鯉」の状態。数年前からはSNSを使った暴露や告発も続発しているから、「試合が始まるまで、生きた心地がしなかった」とその監督は深くため息をついた。

 

 寄せられた不祥事の情報が事実なら、記者が本社に報告し、選考委員会の資料の一部になるだろう。今回もそれに該当するとはいえないが、センバツの選考にはこうした側面があることも認識しておくべきだ。

 

  •  選考に漏れて訴訟に発展 選ばれなかった「野球以外」の理由

 

 かつて、センバツの選考に漏れて訴訟を起こした高校がある。1970(昭和45)年の帝京商工だ。前年秋の東京都大会で準優勝しながら、選ばれなかった。

 

 選ばれたのは都大会優勝の日大三高と、当時の報道を見ると4位と記されている堀越だった。前年の出場校は、日体荏原と堀越、その前年が日大三高と佼成学園。いずれも都大会の決勝を戦った優勝、準優勝校だ。

 

 この前例に倣えば、帝京商工が選ばれるのが順当。しかも、記録をたどると、帝京商工は決勝で大接戦を演じ、延長12回の末、2対1でサヨナラ負けを喫している。敗れはしたが、優勝した日大三高と遜色ない戦いを演じたわけである。この結果だけを見れば「選ばれて当然」「落ちる理由がわからない」といえる状況だ。

 

 選考を不服とした帝京商工は大会前、日本高等学校野球連盟(日本高野連)の佐伯達夫会長を相手どって大阪地裁に仮処分申請を行った。大阪地裁は3月12日、「選抜大会への出場を主張する権利はない」と学校側の訴えを却下した。

 

 訴訟を起こしたことで、帝京商工は東京都高等学校野球連盟(都高野連)から対外試合禁止の処分を受けた。またこれを不服として帝京商工は都高野連も提訴した。結局、都高野連は出場停止を撤回し、学校側も提訴を取り下げて騒動は収まったと報じられている。

 

 後にも先にも、センバツの選考に関して訴訟に至ったのはこの一件だけだという。この当時を詳しく知る関係者に聞くと、漠然とだが、苦笑しながらこんな記憶を話してくれた。

 

 「その高校は、日頃から近くの学校としょっちゅうけんかしているという話がありました」

 

 選ばれなかった理由が野球以外の事情にあったようだ。

 

  •  選考委員長が苦しい言い訳 その裏には「言えない」事情?

 

 多くの識者が、東海ブロックの選考委員長を務めた鬼嶋一司氏らの説明に厳しい異論を投げかけている。そもそも、「甲子園で勝てるチームを選んだ」という説明が、センバツの主旨や選考の最も重要な条件とは理解しがたい。強さを追求する大会なら、なぜわざわざ「21世紀枠」を設定するのか。その矛盾が理解できない。

 

 鬼嶋氏はこう話したとスポニチは報じている。

 

 「聖隷クリストファーは頭とハートを使う高校生らしい野球で、2回戦、準決勝で9回に見事な逆転劇を見せた。立派な戦いぶり。個人の力量に勝る大垣日大か、粘り強さの聖隷クリストファーかで選考委員の賛否が分かれましたが、投打に勝る大垣日大を推薦校とする。特に投手力で差があった。春の選抜大会では失点の多いチームは厳しい。大垣日大は総合力の高いチーム。静岡同士ということは全く考慮していなかった。甲子園で勝てる可能性の高いチームを選んだ」

 

 もっともらしい説明だが、対戦してもいないチームの実力を机上で判定すること自体がナンセンスではないか。しかも、「個々の力だけでなく、チームとして一体になったとき、どんなプラスアルファの力が出るか」が野球の醍醐味であり、ことに高校野球の最も魅力的な要素であり、取り組む目標ではないのか。これを軽視し、個々の力を優先するなど、高校野球の風上にも置けない。

 

 だが、そんな批判は、鬼嶋氏らには百も承知の「常識」だろう。NHK高校野球中継の解説者であり、慶応義塾大学の監督、川崎製鉄千葉の監督も歴任した根っからの野球人だ。学生野球のなんたるかを熟知している人ではないか。この人が恥を忍んで、素人が聞いてもおかしいと思う説明(苦しい言い訳?)をしたのは、本当は言えないことがあったからではないか、そう考えたほうが理解しやすい。

 

  •  「強いチーム」が出場する必要はない センバツには新たな挑戦をする学校を

 

 最後に、全く別の角度から、センバツの未来を展望して話を締めたい。

 

 私はかねて、「センバツの役割はもう終わった」と問いかけている。秋の優勝校や上位校が事実上選ばれるのに、「センバツ」とわざわざ名乗るのも看板に偽りありだ。

 

 同時に、私は常々、秋の大会はリーグ戦形式を採用し、全チームが最低でも3試合か4試合できる仕組みに変えるべきだと提言している。その後、決勝トーナメントをやるもよし、やらなくてもよし。やらないと「センバツの資料にならない」と反論されそうだが、センバツに出るのは「強いチーム」である必要は全くない。「魅力的なチーム、野球を通して自分たちや学校、地域を変革しているチーム、新たな挑戦を具現化しているチームが出場するのがセンバツだ」と決めれば、秋は各地区で優勝を決める必要もない。

 

 夏は野球の実力を競う選手権大会。春は野球の楽しみ方や野球を通した自己表現・社会貢献の豊かさを競う実験的な舞台。そんな色分けがあってもいいのではないだろうか。ただしもちろん、夏の大会は猛暑を避けて秋に時期を移行する。

 

 見ていて気持ちのいいチーム。これぞ高校野球のかがみだと多くの人に感銘を与えるチームが集うセンバツでもいい。それはもちろん、全力疾走、あいさつ、地域の清掃活動といったありがちなステレオタイプでなく(もちろんそれらも大切な心がけだが)、もっと斬新な目標とメッセージを持ったチーム、例えば、「全イニング、全員がポジションを変えるチーム」「監督がサインを出さないチーム」「初球ストライクを絶対打つチーム」といった特色でも面白い。

 

 どうしたら勝てるか、ではなく、どうしたらより野球を全員で楽しめるか、どうしたら固定化された野球の価値観や戦術を打破し、野球の可能性を高めることができるか。そんな高校野球センバツを中心に展開されたら、高校野球に大きな変革が起こる。高校生の部活動である野球部が、もっと豊かで発展的な活動になるのではないか。

 

2022センバツ出場校一覧
選抜選考委員会「1・28」経過

「島から甲子園」8年ぶりの夢結実
大島[鹿児島]
地元を選んだ南海の鉄腕 大野稼頭央[大島/投手]
インサイドリポート
「大高」は郷土の誇り
前里佐喜二郎[安陵球児会会長]西田哲[大島高校野球部保護者会会長]
離島勢が甲子園の土を踏む意義
村田兆治[全国離島交流中学生野球大会/大会提唱者]

TEAM REPORT
FILE1 21世紀枠の詩
大分舞鶴[大分]丹生[福井]只見[福島]
FILE2 春夏通じて初陣
和歌山東[和歌山]
FILE3 球春を彩る話題校
日大三島[静岡]広島商[広島]有田工[佐賀]

注目選手ピックアップ
Vol.1 チーム背負う3年生
森下瑠大[京都国際] 米田天翼[市和歌山]
Vol.2 次世代担う2年生
佐々木麟太郎[花巻東]
真鍋 慧[広陵]佐倉俠史朗[九州国際大付]
前田悠伍[大阪桐蔭]

出場32校
写真名鑑&戦力分析
北海道
クラーク国際 [北海道]
東北
花巻東 [岩手]
聖光学院 [福島]
関東・東京
明秀日立 [茨城]
山梨学院 [山梨]
木更津総合 [千葉]
浦和学院 [埼玉]
国学院久我山 [東京]
二松学舎大付 [東京]
東海
日大三島 [静岡]
大垣日大[岐阜]
北信越
敦賀気比 [福井]
星稜 [石川]
近畿
大阪桐蔭 [大阪]
和歌山東 [和歌山]
天理 [奈良]
金光大阪 [大阪]
京都国際 [京都]
市和歌山 [和歌山]
東洋大姫路 [兵庫]
中国・四国
広陵 [広島]
広島商 [広島]
倉敷工 [岡山]
高知 [高知]
鳴門 [徳島]
九州
九州国際大付 [福岡]
大島 [鹿児島]
有田工 [佐賀]
長崎日大 [長崎]
21世紀枠
大分舞鶴[大分]
丹生[福井]
只見[福島]
※1月28日現在のベンチ入り予想18人を掲載しています(学年表記は4月1日以降の新学年)。本大会の選手登録とは異なる場合がございますので、ご了承ください。

センバツ2022への道 2021年秋季地区大会成績
高校別通算勝利数ランキング
都道府県別通算勝利数ランキング
センバツ高校野球大会記録集
センバツ高校野球大会の歩み
センバツ高校野球大会歴代出場校一覧
センバツ高校野球歴代21世紀枠推薦校一覧
歴代優勝校・準優勝校&入場行進曲

 

 

 

 

 

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