ハイレベルな近畿大会で見えた「打倒・大阪桐蔭」の方策 智弁和歌山、近江の戦いにヒントあり
今春近畿大会は5月29日、昨夏の甲子園王者・智弁和歌山の優勝で幕を閉じた。決勝では、今春センバツを制すなど公式戦無傷の29連勝中だった大阪桐蔭に3―2で勝利。絶対王者に現チームで初めて土がついた。
昨夏の甲子園では4強を近畿勢が独占(智弁和歌山、智弁学園、近江、京都国際)し、今春センバツ決勝も大阪桐蔭VS近江だった。今回の近畿大会でも準決勝は、報徳学園VS智弁和歌山、大阪桐蔭VS近江の“超好カード”。ハイレベルな戦いを一目見ようと、試合会場の和歌山市紀三井寺球場には収容人数いっぱいの約2600人が集まっていた。
今年の高校野球を取材するなかで大阪桐蔭がセンバツ優勝を果たしてからは特に、他校の選手らから「大阪桐蔭を倒さないと甲子園優勝はない」「大阪桐蔭に勝ちたい」という声が聞かれる。今大会にはそのためのヒントが詰まっていたように思う。
投では、決勝の智弁和歌山が大阪桐蔭の強力打線を左→右→左→右の“ジグザグ継投”で抑え込んだ。先発の軟投派左腕・吉川泰地(2年)が3回2失点。そこから190センチ右腕・西野宙、左の本格派・橘本直汰(ともに3年)が1イニングずつを無失点に抑え、6回からは最速148キロ右腕・武元一輝(3年)が4回を単打3本に封じた。小刻みに目先を変えられては、今春センバツで大会新記録の1大会11本塁打を記録した大阪桐蔭の強力打線を持ってしても対応が難しくなる。西谷浩一監督は「(継投に)対応ができなかった」と苦戦を認めた。
また、準決勝で戦った近江は、エース・山田陽翔(3年)が可能性を感じさせる投球を見せた。右足のけいれんで6回途中に降板したが、その時点では2―1でリードしていた(最終結果は11―2で大阪桐蔭の勝利)。山田は常時140キロ台中盤の直球に、ツーシームやフォークなどを効果的に交えた投球を披露。主将の星子天真二塁手が「(変化球が)リリースの瞬間はストレートだと思っても若干動く」と明かせば、4番の丸山一喜一塁手(ともに3年)も「落ちる球を2ストライク以外からでも投げてきて、的を絞りづらかった」とこちらも苦戦を認めた。山田の緊急降板がなく、投げ続けていれば大阪桐蔭打線が対応していた可能性も考えられるが、山田クラスの投手を万全な状態で起用できれば強力打線を抑え込める展開も見えてくるだろう。
打では、先制パンチがカギになるとみる。準決勝の近江は初回に連打と失策から無死満塁の好機を作って2得点。決勝の智弁和歌山も山口滉起左翼手(3年)の先頭打者本塁打で先制し、さらにこの回2死満塁から遊撃失策で2点を加えた。大阪桐蔭は3年生右腕・川原嗣貴(準決勝)、2年生左腕・前田悠伍(決勝)の両先発がさすがの修正力で2回以降を無失点に抑えたが、初回は2試合ともに失策が出るなど、守備にほころびが生じていた。両校は、その“弱点”を突くことができていたといえる。
投打を統合すれば、序盤に複数得点を奪い、継投や好投手のハイパフォーマンスで最少失点に食い止めて逃げきる、ということが「打倒・大阪桐蔭」のカギになる。逆に言えば、投打に隙のない大阪桐蔭を終始圧倒することはきわめて難しい。
現チームでは初めての公式戦での敗戦を経験した大阪桐蔭だが、このままでは終わらないだろう。西谷監督は敗戦後、「負けから学ぶことはたくさんあるので、これをしっかり持って夏の大会に入りたい」と言った。この敗戦の悔しさが星子主将を筆頭に選手らの心に火をつけるはずだ。
3度目の春夏連覇へ、厳しい戦いが続く。大阪府内には、ライバル・履正社を筆頭に、今春センバツ8強の金光大阪など強敵が立ちはだかる。常勝軍団・大阪桐蔭がどんな戦いを見せるのか、各校はどのように対抗するのか。夏の熱い戦いから目が離せない。
もう一つ紹介があります。「そのマンションをいちばん高く貸せる不動産会社が見つかる!【マンション貸す.com】」です。
「マンション貸す.com」
あなたの不動産、今ならいくらで貸せる?
マンション、一戸建て、アパート。何でも賃料査定OK!
入力はわずか60秒!
【無料】最大6社にいくらで貸せるか一括査定ができる♪
愛着のある家は売る前に、貸し出すことを考えてみてはいかがでしょうか?
住み替え、転勤・海外赴任、相続、サブリースなど、
あらゆるニーズに対応できます。
家を賃貸に出すなら、マンション貸す.comにお任せください!
★どうでしょうか、気になった方はバナー広告からチェックをお願いいたします。
自己啓発にお勧めです。