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高校野球あれこれ 第241号

甲子園直近の10大会の勝ち星1位は仙台育英、2位は大阪桐蔭。3位は……

 夏の甲子園の結果を、個人のデータベースに入力しながら気づいたことのパート3。2020年はコロナ禍で春夏ともに甲子園が中止となったが、21年春から今年の夏までちょうど区切りの10大会を終えた。第1回大会からの春夏通算勝ち星ランキングは、前回ふれたように

中京大中京龍谷大平安PL学園県岐阜商松山商広陵⑦天理⑧大阪桐蔭⑨東邦⑩智弁和歌山

 がベストテンだが、ここ10大会ではPL学園はもちろん、松山商にも勝ち星がない。長い甲子園の歴史では栄枯盛衰があって当然だが、では、ここ10大会でもっとも勝ち星を伸ばしたのはどのチームだろう。

 すべての大会を取材してきた僕の皮膚感覚では、たぶん1位は仙台育英。で調べてみると、22年夏の優勝、翌年夏の準優勝など10大会で16勝4敗でやはりトップ。出場5大会すべてで2勝以上している安定ぶりだ。

 ほかには、やはりこの期間に優勝しているチームに目星をつけて数えてみると、22年春Vの大阪桐蔭が15勝6敗。その前の5年、15〜19年には17〜18年の春連覇、18年は春夏連覇と3回の優勝があり、22勝を荒稼ぎしているのには届かないが、さすがの2位だ。

「弱小」と見られてきた県が3位

 次はどこか。実はそのひとつが、県の勝ち星としては30位台にすぎない山梨学院だ。23年春、大会史上初の6勝でこれも県勢初の優勝を飾ったほか、この夏のベスト4など12勝5敗。この夏に優勝した沖縄尚学は12勝4敗で、勝率では山梨の上を行く。また24年夏Vの京都国際は、出場全6回がこの5年に集中して12勝5敗。このセンバツで優勝した横浜が10勝3敗、24年春優勝の健大高崎も10勝5敗で続く。

 優勝はしていないが、勝ち星で横浜などをしのぐのが近江だ。21年夏のベスト4から22年春準優勝、夏ベスト4でトータル12勝5敗。21年夏に準優勝した智弁学園も、この間の出場は4回ながらすべてに2勝以上して12勝4敗だ。21年夏、その智弁学園を下して優勝したのは智弁和歌山で、この春も準優勝しているが、初戦負けも4回あり、この間では9勝5敗にとどまった。

 9勝はほかに21年春準優勝の明豊(7敗)、23、24年夏ベスト4の神村学園(4敗)。さらに23、24年春準優勝の報徳学園が8勝3敗、聖光学院広陵が8勝6敗で続く。7勝1敗が21年春優勝の東海大相模。神奈川県勢はほかに、慶応も23年の夏に優勝しており、この間春夏通算22勝7敗という強さを誇る。6勝は花巻東(5敗)、関東一(3敗)、日大三(3敗)、西日本短大付(4敗)。まとめると、ベストテンはこうなる。

■2021〜25年の甲子園10大会勝ち星ランキング(☆は優勝、★は準優勝)

仙台育英 16—4 ☆★

大阪桐蔭 15—6 ☆

沖縄尚学 12—4 ☆

 山梨学院 12—5 ☆

 京都国際 12—5 ☆

 智弁学園 12—4 ★

 近  江 12—5 ★

⑧横  浜 10—3 ☆

 健大高崎 10—5 ☆

智弁和歌山 9—5 ☆★

 明  豊  9—7 ★

 神村学園  9—4

 通算勝利数でベストテンに入る大阪桐蔭智弁和歌山、また横浜などは変わらぬ強さを見せているが、山梨学院、健大高崎などが台頭。仙台育英を筆頭に聖光学院花巻東、さらに5勝の青森山田など、東北勢が目立って勝ち星を伸ばし、九州では、平成以降に力をつけたチームが躍進している。ちなみに残念ながら、この期間の10大会で勝ち星がないのが富山と宮崎。宮崎は、令和になって春1回、夏6回の出場があるが、いまだに未勝利である。