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高校野球あれこれ 第246号

「国際」対決を制して、九州国際大付が初の神宮王者に!これであの「侍JAPAN」左腕がセンバツに?

 
 シーズンを締めくくる明治神宮野球大会高校の部は、ともに初優勝をめざした神戸国際大付(兵庫=近畿)と、九州国際大付(福岡=九州)の「国際」対決の決勝となり、九州国際大付が11-1で快勝して、初の神宮王者に輝いた。

神戸国際大付の「ノーノー左腕」が初回から崩れる

 試合は初回から波乱含み。近畿大会で無安打無得点を達成した神戸国際大付先発の左腕・宮田卓亜(2年)が制球に苦しみ、味方の拙守もあって、九州国際大付が3点を奪う。しかし、九州国際大付も先発の左腕・岩見輝晟(1年)が暴投で1点を献上し、3-1で滑り出した。その後は、神戸国際大付の2番手右腕の・豊岡速伍(2年)が踏ん張ると、岩見も立ち直り、5回まで3-1のまま進行した。

1年生左腕・岩見が好投し、九州国際大付が後半に大差

 後半に入って6回表、九州国際大付は、2死満塁から8番・雪野陽真(1年)が2点適時打で待望の追加点。さらに1番・牟礼翔(2年)にも2点適時二塁打が出て、一気に7-1と突き放した。神戸国際大付は、自慢の投手陣が九州国際大付の勢いを止められず、3番手で登板したエース左腕の秋田依吹(2年)も打たれて、大差をつけられた。また準決勝までの2試合で5本塁打と長打力を見せつけた打線も、岩見のキレのいい変化球に対応できず、9回途中まで11三振を喫した。九州国際大付楠城祐介監督(41)は岩見の好投に、「素晴らしいの一言。スピードもキレも良かった」と絶賛した。これで来春センバツ「神宮枠」は九州へもたらされることになり、枠数が「5」に増える。

九州大会準々決勝敗退の4校から「推せる」チームは?

 さてその「神宮枠」の恩恵を受けるのはどのチームか?例年「4枠」の九州は、準決勝進出の4校で決まることがほとんどで、この増枠分は、準々決勝敗退の4校から選ばれることになりそう。まず上位の4校は、九州国際大付に次ぐ準優勝が長崎日大、ベスト4が神村学園(鹿児島)と熊本工で、準決勝がいずれも1点差の接戦だったことから、上位4校の選出は揺るぎない。ただ準々決勝4試合で、内容的に強く「推せる」チームは見当たらない。この中では、県1位だった沖縄尚学小林西(宮崎)がそれぞれ、神村と長崎日大に、奇しくも1-4という同スコアで敗れた。したがって、この2校がやや有利か?

日本代表左腕の沖縄尚学センバツ未経験の小林西

 あとは実際に試合を見た選考委員がどう判断するかによるが、沖縄尚学には、今夏の全国制覇に貢献したU-18日本代表左腕・末吉良丞、右腕・新垣有絃(いずれも2年)の両輪が残っている。野手陣が総入れ替えで、投手陣を十分に援護できなかった印象があり、新チームのスタートが遅れたことも考え合わせれば、上積みは期待できる。一方の小林西(私立)は、センバツ経験がなく、32年前の夏に初出場で3勝して、8強進出を果たした。常連の沖縄尚学に対し、センバツ未経験がどこまで加味されるか。そしてもう1校、話題に上りそうなのが、九州国際大付に0-5で敗れた長崎西。県2位ながら佐賀の1位校を破っていて、県下屈指の文武両道の名門校でもある。

例年以上に注目度が高い来春の「神宮枠」

 今夏の鮮烈な活躍から下級生で唯一、「侍JAPAN」のユニフォームに袖を通した末吉は、チームが九州8強止まりだったこともあり、夏一本に絞って練習に励んでいただろう。しかしこの増枠によって、センバツ絶望から一転、希望の光が差したことは確かだ。来春の「神宮枠」は、例年以上に注目度が高い。