近畿の「公立校皆勤」ついに終止符!昨年の「大阪枠」に続き、「98」をキーワードにミステリーが消滅!
第98回センバツ高校野球大会(3月19日開幕)の出場校を決める選考会が大阪市内で行われ、タイトル写真の通り、出場32校と補欠校が決まった。当落線上にあった昨春王者の横浜(神奈川)と、夏に全国制覇を果たした沖縄尚学が滑り込んだ一方で、第1回大会から続いていた近畿勢の公立校出場が途切れ、6枠が私立校で占められた。
昨年の「大阪枠」消滅に続き、近畿「公立枠」にもピリオド
近畿勢に関しては、これまでも一般枠が私学で占められたことはあったが、そのたびに21世紀枠で公立校が選ばれて、歴史をつないできた。昨秋の近畿大会の結果から、当落線上に浮上する公立は見当たらず、今回も21世紀枠の郡山(奈良)に望みを託す形になったが、真っ先に発表された21世紀枠で郡山の名前は呼ばれなかった。これについては発表後の会見で、日本高野連の寶馨会長(68)が、「もともと選考会で、公立とか私立とかを考慮しているわけではない。近畿の公立校の活躍を期待する方もたくさんいると思うが、近畿大会の戦績、内容を踏まえて選考した結果。公立、私立を問わず、出場する全チームの健闘を期待したい」と述べた。昨年、大阪から98年ぶりに出場校がなく、大きな話題となった。今回は98回目にして初めての出来事でもあり、「98」をキーワードに、近畿のセンバツ2大ミステリーに終止符が打たれた。
横浜と沖縄尚学は投手力が傑出
一般枠は、選出順も含めてすべてが予想通りだった。横浜は、「投攻守で横浜」と推す選考委員が多く、敗れた専大松戸(千葉)戦でも相手を上回る安打を放っていた。またセンバツ優勝に貢献した織田翔希(2年)らの投手力が、東京2番手の関東一を上回るとされた。沖縄尚学も、末吉良丞、新垣有絃(ともに2年)の左右両輪が健在で、寶会長は「2人の優れた投手が、ほかの(九州8強の)3校よりまさっている」と話した。両校にはそれぞれの連覇に期待が懸かる。ともに実力、実績のある投手を擁していて、間違いなく優勝戦線に加わってくるだろう。
21世紀枠は西日本から2校
21世紀枠は、2枠になって(戻って)3年目で初めて、西日本の四国と九州からの選出となった。この枠は特別選考委員15人が、評価表による投票型式で選考している。9校中、6校がそこそこの点数を獲得し、最も高得点だった長崎西がまず抜け出した。長崎屈指の県立進学校であり、九州大会でも1勝した実績も評価を後押しした。寶会長は、「この枠には、いわゆる『文武両道』のような軸、『困難克服、地域貢献』のような軸、二つの評価の軸がある」と説明した。それを踏まえ、2校目で選出された高知農については、「部員不足で連合チームだった時期などの苦難から這い上がってきた。人数的に苦しい学校でも、頑張れば甲子園に出場できる」と、全国の同じような境遇のチームにエールを送った。冬場の気候に恵まれない士別翔雲(北海道)も同様に困難克服で肉薄したが、わずかに及ばなかったようだ。今後も、「この二つの評価軸」は、21世紀枠の選出ポイントになる。
シードのない甲子園大会は同じスタートライン
これで出場32校が決まった。抽選会は3月6日、開幕は3月19日で、大会までの期間が非常に長い。シードのない甲子園の大会は、全てのチームが同じスタートラインに立っている。ここから本番までの取り組み次第で、チーム力は確実に変わるはずだ。
