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高校野球あれこれ 第264号

春の大会真っ盛り!甲子園には関係ないけれど、見どころは満載!夏のシード権争いや新戦力、新監督も!

 センバツが終わって、各チームは力を伸ばす時期に入った。夏の甲子園をめざす地方大会はあっという間にやってくる。甲子園に直結するわけではないが、春の大会は夏のシード権が懸かるだけでなく、チームに勢いをつける意味でも軽視できない。

優勝、準優勝校以外も僅差負けだった近畿勢

 センバツでは大阪桐蔭が優勝し、智弁学園(奈良)が準優勝して、近畿のレベルが高いことを証明した。初戦敗退の3校、2回戦敗退の1校は全て、タイブレーク負けか1点差負けだったことからも、今春の近畿出場6校が粒ぞろいだったことがわかる。

大阪桐蔭は次戦、関大一と

 各府県の戦いはまだ前半戦だが、大型連休後には優勝校が決まる。センバツ優勝の大阪桐蔭は、大阪との初戦(2回戦)をコールド勝ちし、次戦では関大一と当たる。そのほか、履正社近大付大阪学院大高金光大阪などの有力校も初戦を突破した。大阪の夏の大会は、16校がシードされる。

京都国際が、昨秋準優勝の乙訓を破る

 京都では、一昨年夏の全国制覇校・京都国際と、昨秋の府準優勝の乙訓がいきなり激突。京都国際が5‐1で逆転勝ちした。次戦も京都翔英が相手で、息が抜けない。昨秋優勝の龍谷大平安は、西城陽の猛追を、4-3で辛くも振り切った。京都は1次戦を突破した16校で2次戦が行われ、準々決勝に進出した8校が夏のシード権を得る。

新監督の比叡山は、タイブレークで惜敗

 滋賀はセンバツ出場の近江滋賀学園が初戦(2回戦)を快勝。滋賀はシード順位が組み合わせに反映されるため、より上位の方が試合順でも有利。第2シード(昨秋準優勝)の彦根東が、昨夏代表の綾羽と当たる注目カードは、綾羽が5-4で競り勝った。また、OBの橋元宏太監督(44)が就任した古豪の比叡山は、水口と延長タイブレークの死闘の末、8-9で惜敗した。橋元監督は、1999年に春夏連続出場したチームの正二塁手で、名門復活を託される。

神戸国際大付は厳しい組み合わせに

 兵庫は、地区予選を突破したチームと、センバツ出場の2校による県大会が始まった。ベスト16進出のチームが夏の第1シードとなり、2回戦敗退(ベスト32)のチームが第2シードになる。センバツ出場の東洋大姫路は、武庫荘総合に大苦戦し、延長タイブレークを5-4で勝ち抜いて第1シードを確保。昨秋の近畿王者・神戸国際大付は厳しいゾーンに入り、2回戦が西脇工と。勝っても3回戦では、報徳学園明石南の勝者が相手という厳しい組み合わせになった。

東播磨の福村監督、須磨翔風の中尾監督が異動

 兵庫では、名将の転任があった。県立の加古川北東播磨を甲子園に導いた福村順一監督(53)が、明石南へ異動となった。

 明石南は1979年夏に甲子園出場経験があり、期待が膨らんでいる。ちなみに、3月まで率いた東播磨は、夏の第1シードを確保し、次戦で東洋大姫路と当たる。また須磨翔風を率いた中尾修監督(60)は、同じ神戸市立の神港橘へ。阪神のエース格・才木浩人(27)、中日の左腕・福敬登(33)、楽天の捕手のYG安田(安田悠馬=26)をプロ球界へ送り込んだ。神港橘は、センバツ連覇の伝統を持つ市神港の継承校(兵庫商との合併で神港橘)で、こちらも名門復活の期待が懸かる。

智弁、天理、奈良大付が同じゾーンに

 奈良は、センバツ準優勝の智弁が、ライバルの天理と準々決勝で当たる組み合わせ。両校はともに初戦(2回戦)を突破したが、智弁は3回戦で好投手を擁する奈良大付と当たる。現状、実力上位とみられる有力校が同じゾーンに集中し、ここから1校しか夏はシードされない。21世紀枠の近畿推薦校だった名門の郡山は、奈良高専相手に死闘を演じ、延長10回、タイブレークでサヨナラ勝ちした。また昨秋の近畿大会8強の橿原学院は、大和広陵に競り負けた。

智弁和歌山は、市和歌山の丹羽を攻略

 和歌山では、智弁和歌山市和歌山の有力2校が初戦(2回戦)で当たり、智弁和歌山が11-3で、8回コールド勝ちした。市和歌山の好投手・丹羽涼介(3年)は、6回で四死球を7つ与えるなど、制球に苦しんだ。昨秋近畿大会の大阪桐蔭戦でも8回で7四球だっただけに、制球力が夏までの課題になりそう。智弁和歌山は3回戦で熊野に1-0の辛勝で、8強入りした。また昨秋に智弁和歌山を破って県大会を制した近大新宮も、8強入りしている。

有望1年生がデビューした強豪も

 今週末にも注目カードがあるが、滋賀学園は早くも入学早々の1年生が出場して、チームに活気をもたらしている。また智弁和歌山は1年生が4番に座るなど、戦力が上がっている。春の大会は夏の前哨戦だが、勢いをつけたチームがアドバンテージを得ることもある。