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高校野球あれこれ 特別号4⃣

センバツ不可解選考》が高校球界に落とした暗い影…複数投手で東海準優勝→落選では「何のための球数制限だったのか?」

 

 おそらく、日本高野連や選考委員会はこの決定がもたらす先の意味まで考えていなかったのではないか。

 

 3月18日に開幕する選抜高校野球大会に出場する32校が発表された。

 

 今年、物議を醸したのは東海地区の2校目の選出だった。昨秋の東海大会で準優勝した聖隷クリストファーが落選。準決勝で敗退した大垣日大が選出されたのだ。

 両者はともに、優勝した日大三島と対戦。その試合内容を比較しても聖隷クリストファーに分があったように思われたが、大垣日大が選ばれたのだった。

 

センバツ選考問題で考えるべき“論点”

 

 東海地区の鬼嶋一司選考委員長いわく「投打の実力では大垣日大が上回った」かららしい。

 

 身もふたもない話になるが、個人的な意見として、選抜の出場校は選考委員会が自らの基準に沿って自由に選べばいいと思っている。どんな理由づけをしたところで、世の中の人物全員を納得させられる選考理由など存在しない。

 

 どちらかに寄った意見になれば反対側は異論を口にするもので、今、世間で騒がれている「選考理由を明確にしろ」というテレビコメンテーターのコメントは何の意味もなさない。選考とはそういうものだ。

 

 ここで問題にしなければいけないのは、聖隷クリストファーがどのようなチーム事情でこの東海大会を戦っていたか。そして、そのチームが評価されなかった事実がこれからの高校野球界にどれほど影響を与えるかである。

 

エース離脱→チームで戦い決勝進出も…

 

 聖隷クリストファーは、秋季東海大会1回戦を終えた後、エース・弓達寛之投手が怪我のため、投げられなくなっていた。

 新チームの結成からまだ間もない秋の段階でエースが離脱することが、どれだけチームにとって痛手であるかは推して知るべしだろう。

 

 チーム自体に経験が乏しい中で、エース以外の投手陣で大会を戦わなければいけない。浜松商、掛川西を甲子園に導いた経験がある聖隷クリストファーの指揮官・上村敏正監督はおそらく、腹を括ったに違いない。「今大会は失点を覚悟した戦いをしなければいけない」と。これがたとえ、惨敗に終わったとしても、エース以外の投手を育成する機会になる。それくらいの覚悟があったはずだ。

 

 その中で、準々決勝・準決勝は9回に逆転勝ちをするという奇跡的な勝ち上がりを見せた。

 エースの故障という怪我の功名だったとはいえ、チームが「個」に頼らないまとまりを見せての戦いぶりだった。

 

 そのチームが「投打で物足りない」と判断されたのだ。

 

 野球という競技にはさまざまな役割がある。エースが全力を出せる環境を作るのが理想だが、チームを結成して間もない秋の時点では物足りないことが多い。言い換えれば、できないことが多いのだ。

 

 だから、しっかりと役割分担をして、チームとして結束する。

 

 野球に限らず、スポーツに限らず、組織というのはチームで戦うものだ。社会に出てから学ぶことを、野球を通じて経験できるからこそ、高校野球が教育の一環だと言われる所以だろう。

 

何のための“球数制限”だったのか?

 

 そして、この決定がもたらす問題としてもう一つ、考えなければいけないことがある。

 

 それは球数制限だ。

 

 2020年から高校野球で球数制限が設けられた。1週間500球の“超甘規定”だが、それでもこの制度の意味は大きく、どの高校も複数投手の育成が余儀なくされている。その意識を高めることにこそ、この制度の意義がある。

 

 そのため、全国の多くの学校は新チーム結成から試行錯誤をしている。相手に得点差をつけてから2番手投手を起用するのか、格下とみるやエース以外にチャンスを与えるのか。起用法は指揮官の裁量によるが、複数投手を育成するため、勝利や失点を犠牲にすることを考えながら采配を振っているのだ。

複数投手を起用しながら、なんとか勝ち切っていく。

 

 勝利と育成を同時に果たすことは一筋縄ではいかないが、この相反する要素を両立することが今の高校野球指導者には求められている。

 

 聖隷クリストファーのケースはエースの故障が引き金になっているが、複数投手を育成する機会に恵まれたと言っていい。その中で、チームメイトが一丸となって決勝に進出して必死に相手に食らいついたのだ。

こういう決定が下されてしまうと、能力のある選手を少しでも多く見せないといけなくなる。聖隷クリストファーで言えば、エースの弓達投手を少しでも長くマウンドに立たせることによって、充実した戦力があることを示さなければいけないのか。故障を患っているにも関わらず……。

 

 それは球数制限制度を導入し、複数投手の起用を推し進めている今の高校野球界の方向性と逆行するのではないか。

 

聖隷クリストファーセンバツ落選」の大きすぎる影響

 

 来年以降、聖隷クリストファーと同じ立場になったチームは、無理してでもエースを登板させなければいけなくなる。これは東海地区だけの話ではない。控え投手で戦った結果、3−6で敗れて評価されないというのは、采配を振る側からすれば相当なストレスである。

 

 エース離脱の穴を埋めた、聖隷クリストファーの控え投手陣が評価してもらえなかった。

 

 この決定が高校野球界に与える影響まで考えていたとは到底思えない。

 

 新チームの結成からまだ間もない秋の段階で2、3番手投手の起用を躊躇させる環境を敷くことが大会を運営する大人たちのやるべきことではない。

 

 

 

2022センバツ出場校一覧
選抜選考委員会「1・28」経過

「島から甲子園」8年ぶりの夢結実
大島[鹿児島]
地元を選んだ南海の鉄腕 大野稼頭央[大島/投手]
インサイドリポート
「大高」は郷土の誇り
前里佐喜二郎[安陵球児会会長]西田哲[大島高校野球部保護者会会長]
離島勢が甲子園の土を踏む意義
村田兆治[全国離島交流中学生野球大会/大会提唱者]

TEAM REPORT
FILE1 21世紀枠の詩
大分舞鶴[大分]丹生[福井]只見[福島]
FILE2 春夏通じて初陣
和歌山東[和歌山]
FILE3 球春を彩る話題校
日大三島[静岡]広島商[広島]有田工[佐賀]

注目選手ピックアップ
Vol.1 チーム背負う3年生
森下瑠大[京都国際] 米田天翼[市和歌山]
Vol.2 次世代担う2年生
佐々木麟太郎[花巻東]
真鍋 慧[広陵]佐倉俠史朗[九州国際大付]
前田悠伍[大阪桐蔭]

出場32校
写真名鑑&戦力分析
北海道
クラーク国際 [北海道]
東北
花巻東 [岩手]
聖光学院 [福島]
関東・東京
明秀日立 [茨城]
山梨学院 [山梨]
木更津総合 [千葉]
浦和学院 [埼玉]
国学院久我山 [東京]
二松学舎大付 [東京]
東海
日大三島 [静岡]
大垣日大[岐阜]
北信越
敦賀気比 [福井]
星稜 [石川]
近畿
大阪桐蔭 [大阪]
和歌山東 [和歌山]
天理 [奈良]
金光大阪 [大阪]
京都国際 [京都]
市和歌山 [和歌山]
東洋大姫路 [兵庫]
中国・四国
広陵 [広島]
広島商 [広島]
倉敷工 [岡山]
高知 [高知]
鳴門 [徳島]
九州
九州国際大付 [福岡]
大島 [鹿児島]
有田工 [佐賀]
長崎日大 [長崎]
21世紀枠
大分舞鶴[大分]
丹生[福井]
只見[福島]
※1月28日現在のベンチ入り予想18人を掲載しています(学年表記は4月1日以降の新学年)。本大会の選手登録とは異なる場合がございますので、ご了承ください。

センバツ2022への道 2021年秋季地区大会成績
高校別通算勝利数ランキング
都道府県別通算勝利数ランキング
センバツ高校野球大会記録集
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センバツ高校野球大会歴代出場校一覧
センバツ高校野球歴代21世紀枠推薦校一覧
歴代優勝校・準優勝校&入場行進曲

 

 

 

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