【センバツ出場32校紹介】創立173年目、史上最遅出場の耐久が、エース冷水中心に堅実な野球で快進撃狙う
2024年の春の訪れを告げる第96回選抜高校野球大会(センバツ)の出場校が決まった。3月18日から阪神甲子園球場で繰り広げられる戦いの「主役たち」を紹介していく。
【耐久(和歌山)=初出場】
さかのぼること江戸時代の1852年(嘉永5)に創立された耐久が、センバツ初出場を手にして、1905年の創部以来、初の甲子園出場を決めた。学校創立から173年目での甲子園出場は史上最も遅い出場となった。昨年秋の和歌山大会初戦で箕島に圧勝して勢いに乗り初優勝を飾ると、近畿大会で2勝を挙げて4強に入った。
耐久の昨年秋の近畿大会準決勝のスタメンは以下の通り。
(右)堀端 朔(2年)
(二)赤山 侑斗(2年)
(遊)澤 剣太郎(2年)
(中)岡川 翔建(2年)
(一)白井 颯悟(1年)
(捕)川合 晶翔(2年)
(左)原野 耕守(2年)
(投)冷水 孝輔(2年)
(三)岩﨑 悠太(2年)
投手陣は最速142キロ右腕の冷水 孝輔投手(2年)が中心となって、チームの快進撃を支えた。近畿大会3試合すべて1人で投げ切り、防御率は1.38。敗れた準決勝の京都外大西(京都)戦では、1失点(自責0)完投負け。力投型の本格派が、センバツ初出場への原動力となった。
昨年秋の近畿大会で打撃好調だったのは、1番の堀端 朔外野手(2年)、4番の岡川 翔建外野手(2年)の2人。ともに3試合すべてで安打を放ち、岡川はチーム最多の4打点をマークしている。チームとしては、3試合7盗塁9犠打と、細かい野球もしっかり実践できている。チーム打率こそ3試合で2割も満たなかったが、9得点を挙げた。
甲子園初出場と、学校の歴史を大きく塗り替えたナインが、大舞台で思う存分暴れるつもりだ。
<耐久の甲子園実績>
センバツ出場 初出場
選手権出場 なし
<耐久の昨年秋の成績>
★和歌山大会
1回戦 12-3 箕島
2回戦 6-5 紀央館
3回戦 10-6 粉河
準々決勝 6-0 日高
準決勝 5-0 和歌山東
決勝 5-3 田辺
★近畿大会
1回戦 5-4 社(兵庫)
準々決勝 4-1 須磨翔風(兵庫)
準決勝 0-1 京都外大西(京都)
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