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高校野球あれこれ 第145号

センバツ】耐久&田辺の和歌山W公立校の旋風に期待! 智辯和歌山、市立和歌山以外の学校2校出場は32年ぶりの快挙!

今年のセンバツ出場校の中でも注目が集まるのは和歌山の2校。伝統校である田辺、耐久が同時出場したことだ。田辺は明治29年(1896年)に前身である田辺中が創立され、田辺中時代に2度の選抜に出場。昭和23年(1948年)4月に同校が創立された。

1996年夏に甲子園出場しており、今回の選抜は76年ぶり。現校名となってからは初の選抜出場となった。

 

 一方の耐久は1852年(嘉永5年)に創立された長い歴史を誇る学校だが、初の甲子園出場となった。

 

 和歌山県から智辯和歌山、市立和歌山の2校以外の学校が出場するのは、2022年の和歌山東以来、2年ぶり。そしてこの2校以外の和歌山の学校が2校同時出場するのは、1992年の南部、日高以来、32年ぶりとなった。

 

 1992年の大会を振り返ってみよう。当時近畿は7枠あり、元広島の黒田 博樹投手などがいた上宮が不祥事で推薦を辞退したことで、多くの学校にチャンスが広がり、91年の秋季近畿大会ベスト8の南部、日高が選ばれる形になった。

ちなみに日高は初戦で優勝候補・帝京と当たり、0対1の惜敗。南部は初戦で水戸商を2対1で破ったが、2回戦で東海大相模に0対4で負けている。

 

 田辺、耐久の話を戻すと、両校の強みは好投手を擁していること。また、ともに実力校を破っている点も健闘を期待できる。

 

 田辺の130キロ後半の速球を投げ込む寺西 邦右投手(2年)は、内外角を徹底的に突く投球が持ち味。和歌山県大会で市立和歌山、智辯和歌山の2校を破っており、強豪校に対しても怯むことなく、試合運びができるため、躍進が期待できる。

 

 耐久はエース・冷水 孝輔投手(2年)が142キロ右腕として注目され、昨秋の近畿大会では社、須磨翔風を破り、ベスト4。準決勝の京都外大西戦でも0対1と1点差勝負を演じており、こちらも強豪校に対抗できる投手がいる。

 

 智辯和歌山、市立和歌山以外の和歌山の公立校も強いということをこのセンバツでも証明できるか注目だ。