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高校野球あれこれ 第45号

名勝負列伝-【23】金足農×横 浜

<高校通算1本目が値千金の大逆転弾>

以前、「甲子園に旋風を起こしたチーム」で2018年の金足農を取り上げましたが、旋風の始まりになった試合を取り上げます。

大黒柱エース吉田輝星擁する金足農業と、優勝候補の一角を担う名門横浜の一戦。

11年ぶりの夏の甲子園出場を果たした金足農業。もちろん出場選手たちは全員甲子園初出場となったわけだが、初戦の鹿児島実業戦、2回戦の大垣日大戦と、共に名門校相手に勝利を収め、勢いに乗ってこの3回戦に挑む。

一方の横浜。プロ注目だった万波中生を中心に、この年も戦力充実で甲子園に乗り込んできた。打力では横浜が圧倒的有利とされたこの試合。注目は吉田を横浜打線がどこまで捉えられるかだった。

<初回からギア全開のはずだった>

吉田の持ち味と言えるのは、150kmのキレのあるストレートだが、それ以上に要所要所でギアを変えてペース配分を考えられる投球ができること。過密日程の甲子園で最後まで戦うとなれば、いかに体力の消耗を減らせるかどうか、それは一番吉田本人が分かっていたと思う。ただこの日の相手は名門横浜。数ある出場選手の中でも大会ナンバーワン右腕だった吉田だったが、並大抵の投球だと抑えることはできないと自負していたとのこと。初回からギア全開の全力投球でいかなければ、勝ち目はないと気合が入っていた。

初回。先攻の横浜打線は、いきなり吉田を捉える。サイレンが鳴り止む前に、1番の山崎が吉田の139kmのストレートを捉え、ライトオーバーのスリーベースヒット。いきなり先制のチャンスを作る。続く2河原木のファーストゴロの間に3塁ランナーが生還。先制点は横浜に入る。その後も、3番斉藤、4番万波の連打、5番内海はフォアボールで満塁のチャンス。6番角田の打席時、吉田の暴投により3塁ランナーが生還し2点目。早くも2−0と横浜がリードする。後続は吉田が三振に切って取り、難を逃れる。

ギア全開の本来の吉田ならば、ストレートは150km近い球速が出るが、この日の初回は140km前後の球速だった。地方大会から投げ続けていることも加味すると、疲労が出てきているのがみえた。横浜打線は威力が十分ではない真っ直ぐを狙い、初回から積極的にスイングしていった。

ここから吉田は、変化球主体のピッチングに変更する。低め中心に落ちるボールで横浜打線を抑えていく。

<金足農業に追い風>

3回裏。ここまで横浜のエース板川に押さえ込まれていた金足農業。この回も2アウトランナー無しとなったが、2番佐々木がライトオーバーの3塁打を放つ。2アウト3塁の反撃のチャンス。バッターは吉田を迎える。カウント3−1から、ストライクを取りにきたストレートを捉える。センターへ高く上がった打球はどんどん伸びていく。センターを守る万波がフェンス手前で足を緩め始め、捕球体制に。だが打球はそれ以上に伸び、万波はフェンス際でジャンプ。しかし打球は万波のグラブを越え、スタンドイン。2ランホームラン。吉田自らのバットで2−2の同点に追いつく。

実はこの日、甲子園特有の浜風というよりは、ホームからバックスクリーン方向への強い風が吹いていた。吉田の当たりはこの風に乗ってスタンドイン。本来ならセンターフライであろう打球を万波が足を緩め捕球体制に入ったのも無理はなかった。

少し金足農業に追い風が吹いているように感じられた。

同点で迎えた6回。横浜が試合を動かす。

2アウト2塁のチャンスで、9番遠藤が右中間に落ちるタイムリーツーベースで勝ち越し点。3−2。7回にも横浜打線が吉田を攻略する。4番万波、5番内海の連打で1塁3塁のチャンスを作り、6番角田は三遊間を抜けるタイムリーヒット。4−2と再び2点の差をつける。

<こんな漫画みたいな展開誰が予想したか>

試合終盤の8回。後が無い金足農業

この回先頭の吉田が詰まりながらもセンター前ヒットで出塁する。続く4番打川もセンター前へ運び、1塁2塁のチャンスを作る。もうこれが最後で最大のチャンス。なんとしてもランナー2人を返して同点に追いつきたい場面。金足農業ベンチは、5番大友にバントの指示を出す。しかし送りバントはピッチャーフライとなり、ランナー進められず。一打同点のチャンスを作りたかったこの場面でのバント失敗はかなり大きかった。

1アウト1塁2塁となり、バッターは6番高橋。板川が投じた初球。真ん中に入ってきた変化球だった。高橋は積極的にスイングし、打球はセンターへ上がる。高く上がった打球。序盤の吉田のホームランに軌道がよく似ていた。試合終盤もホームからバックスクリーン方向への強い風が吹いていた。途中からセンターの守備についていた横浜の小泉はどんどんフェンス際へ。後の話では、この小泉もセンターフライだと思って打球を追っていたよう。だが打球は一気にバックスクリーンへ飛び込んだ。起死回生の3ランホームラン。劣勢だった金足農業が終盤で逆転に成功した。

値千金弾の高橋。実は高校3年間、公式戦及び練習試合通じてホームランを打ったことがなかった。初めて打ったホームランが、この大舞台での大逆転ホームランだった初めてのホームランだったことは後から聞いて知った事実だったが、なんか漫画を見ているような気分だった。漫画でも現実味に欠けるくらいの出来事のように感じた。それほど鳥肌ものだった。

逆転を許した横浜。残す攻撃は最終回のみ。

しかし最終回。この場面で吉田輝星の本来のギア全開の投球を見ることとなる。

先頭バッターは4番万波。初球いきなり145kmのストレート。初回よりこの9回の方が威力が増していた。万波は真っ直ぐを意識するあまり、最後は外の変化球に手が出て三振。

続く5番内海。フルカウントからファールで粘る。真っ直ぐで決めにくるが、内海も負けじと食らいついた。しかし最後は内角の変化球をカットできず、三振。2アウトとなり、6番角田。あと一人の場面。

吉田の投じた4球目。ボール球となったが、この日最速の150kmを計測。最終回にまだこれだけの力があることに度肝を抜かれた。角田は最後146kmのストレートに空振り三振。3者連続三振で試合終了。横浜打線はこの回手も足も出なかった。

見事5−4で金足農業がベスト8入り。横浜から金星をあげた。

本日は以上です。

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秋田県勢が決勝に進出したのは、第1回大会の秋田中学以来103年ぶりのことです。

この快挙に、秋田県内は大いに盛り上がりました。そして、エースの吉田投手を中心とする選手たちの生き生きとしたプレーは、野球ファンに限らず、全国の多くの人たちを魅了し、感動を与えてくれました。

金足農の秋田大会から甲子園までの全試合を、秋田魁新報の記事と写真を中心に振り返ります。

出版社からのコメント

写真集には第100回大会を記念して▷第1回大会(1915年)決勝・秋田中―京都二中(京都)戦

▷第66回大会(1984年)準決勝・金足農―PL学園(大阪)戦―の秋田魁新報の記事を収録しています。特に第66回大会は金足農が雑草軍団の異名で活躍し、旋風を巻き起こした年でした。

今年の準決勝で元プロ野球選手の桑田真澄さんがレジェンド始球式に登場し、金足農打者を相手にボールを投げました。第66回大会準決勝では、金足農はPL学園と対戦し、投手だった桑田さんから逆転2ランを浴び、決勝に進むことができませんでした。マウンドに立った今の桑田さんの姿と金足農のユニホームを見て、何か不思議な縁があるように感じます。

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