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高校野球あれこれ 特別号⑰

高校野球は二極化へ。公立校の苦悩とは

 

よく、人材育成の三要素としては「見つける、育てる、生かす」と言われる。それは、高校野球の選手育成においても同じであろう。高校野球の現場では、集まった部員の中からいい選手を見つけ、ポジションを与えて育て、試合で使って生かすという形で実質2年5カ月で高校野球選手として巣立っていく。

 

ただ、現在の高校野球は、ことに私学有力校と言われているところでは「見つける」に特化しているような気がしてならない。

 

 今春の第94回選抜高校野球大会で、大会前の予想通りに圧倒的な強さを見せつけて4年ぶり4回目のセンバツ優勝を果たした大阪桐蔭の場合は、全国から、その世代の最も能力のある精鋭たちが集まってきている。その中で競い合い、正選手として選ばれし者が選手として出場しているのだから、チームとして強いのも当然だという声もある。

「いい選手が見つかり、厳しい環境で育ち、甲子園という場で生きる」ということである。

 しかも、こうした現象は大阪桐蔭に特化したことではない。近年は甲子園での上位校もある程度限られてきているような印象だが、これは、全国でこうした能力の高い有望中学生を早い段階から勧誘して入学内定として、あまりいい表現ではないかもしれないが「囲い込んでおく」ということも現実に起きている。このことによって、各地で上位校が固定化しかかってきている傾向が、より強くなってきているとも言える。

 

 もちろん、そのほとんどが私学なので、学校の経営理念としても、強化部活動として野球部を指定して、その強化のための経営戦略だということで、決して否定されることでも非難されることでもない。

 

 ただ、そのことで確実にあおりを食っているのが、地域に根差してきた地元の公立校である。ことに昭和40~50年代は、地元の商業校などの実業系の公立校が、地元の選手たちを鍛え上げて、有力私学と言われるところを下して甲子園出場を果たすということもしばしばあった現象である。

 

 しかし、平成も半ばになって2000年を過ぎた頃から、女子校が共学化したり、新鋭私学が野球部強化で一気に躍進していく傾向が、全国でより顕著になってきた。実際に甲子園での優勝も夏は2006年の佐賀北、春は2009年の清峰を最後に実現していない。

 

 さらに、この傾向は年々さらに強くなっているようだ。と言うのも、各地の有力私学には、「広報担当」や「進路担当」などの名目で、有望選手を獲得にスカウトに動くスタッフをコーチとして正式採用している学校も少なくないからだ。そして、中学生のシニアやボーイズの試合会場では、何校かのスカウト担当たちが顔を合わせてしまうこともよくあるという。そこで、情報交換をしたりしながら、地元のライバル校の動向を仕入れたり、最有望選手がどこへどんな条件で進学していくのかという情報戦もより活発になっていく。

 

 私学の場合は、一つの経営戦略として、甲子園に出場することが学校としての知名度を上げる大きな要素になることも確かだ。だから、需要と供給というバランスから言えば、受け入れ側の需要と、進学側の供給が一致したということになる。それは全国トップレベル校だけではなく、近畿地区や首都圏、東海地区の都市部から、地方の私学への野球留学をしていく選手たちにも表れている。

 

 その背景には、都市部の最有力校だと、「よしんば甲子園出場を果たしたとしても、必ずしも自分がレギュラーポジションを得られているとは限らない。それならば、地方で確実に甲子園出場が果たせて、自分も正選手として使って貰えそうなところに進学する」という選択肢も出てくる。

 

 こうした要素が、さらなる有望中学生を輩出していく売り手市場を優位にして、さまざまな条件を提示していくことになっていく。「単願でウチを志望してくれたら獲りますよ」などということを内示していくところもある。そうなると、地元の伝統公立校や実業校は有望選手たちの受験機会さえ得られない状況になってしまっている。

 

 結果的に、公立校は「来てくれた生徒の中から、チームを作っていかなくてはいけない」というのが、各公立校の指導者たちの本音でもある。それは、「公立校の場合は、夏休みや秋の体験入部などに来てくれて、いいなと思った選手に対しても、確実に内定を出すことが出来ない。だから、フタを開けてみたら、ライバル私学校に入学していた」というケースを見ても明らかである。その現象は、近年はさらに増えてきている。

 

「そもそも公立校の野球部というのは、地域の中で育てられているので、地元とのつながりも強いんですよ。そうした中から、ちょっとでもいい選手を見つけて、それを2年半かけて育てていくっていうのが高校野球だったんですよね。だけど、今は、ちょっといい選手は、ウチの体験入部などに来たときは、みんな私学から声かかっていていますからね」と嘆くのは、昨秋まで市立川越で指揮を執り、現在は顧問としてチームを見ている新井清司総監督である。

 

 それでも、「ウチなんかは女子バレーも強いし、市立校だしスポーツ強化ということでは、まだ恵まれている方ですよ」と言う。他の一般的な公立校の場合は、もっと厳しいというのが現状だろう。

 

2006年の特待生騒動以降、いわゆる特待生に関するガイドライン高野連から発表された。このことによって、より戦力格差は広がったと実感している。ことに、本当に全国制覇の可能性のあるトップレベルの学校は、全国からその世代の野球に関しては最も能力のある選手たちがほとんど出身地域に関係なく、自分たちの意志で(あるいは、勧誘されて)有力校を選択して、そこに入学していく形となっている。

 

 つまり、前述のように、高い能力の選手たちが、より強いところを求めて地域に拘らず進路を選択しやすくなってきたとも言えようか。それが、こうした全国的な傾向として、二極分化が進んでいっている背景となっているのだ。

 

 もちろん、そのことを否定するものではない。自己の能力を伸ばすためにその可能性を伸ばしてくれるところを目指していくという姿勢は悪いことではないからだ。それは、野球だけではなく、バレーボールやバスケットボール、サッカー、卓球や陸上にしても、あるいは受験にしても、そういう意図で進学先を決めていくということは否定されるものではない。現実に、競技によっては、全国大会の上位校はほぼ固定化している傾向もあるくらいだ。

 

 こうした傾向は、現在の高校野球での中学生の進学状況を見ていくと、今後はさらに色濃くなっていくと思われる。

 

 加えて、地方では過疎化も進んでいる。それに全国的な少子化現象ということも影響して、ある程度伝統のある公立校でも、入学してくる生徒総数が減少しているということは否めない。2008年春に小川泰弘投手(ヤクルト)を擁して21世紀枠で出場を果たすなど、過去2度の甲子園出場実績のある愛知県の成章は創立120年を超える伝統校だ。

 

 それでも渥美半島のほぼ真ん中の田原市に学校があり、「生徒数の減少で1クラス減ということも起きている」という。河合邦宗監督は、「そんな中で、毎年10人近い新入生が何とか集まってきてはいますが、現実は少ない分母で近隣の学校との獲得合戦ですよ。それでも、いい選手なのに成績が届かないので入学できないとか、地区の最有望選手は好条件で(名古屋)市内の私学や静岡県の有力校などに持って行かれるというケースもしばしばありますよ」と言う。

 

 それでも、「地元では伝統校でもあるし、多くのOBの方や応援してくれる人たちもいます。だから、限られた中でも、どこに出しても恥ずかしくない質の高いチームとして作り上げていかなくてはなりません」と言う。

 

 ある意味では、高校野球というのは、そういう形で発展してきたとも言えるのだ。また、そんな地元の生徒たちが頑張っていく姿を見て、地域の人たちが支えて応援してきた高校野球文化というものがあった。

 

 高校野球の技術が上がり、選手個々の質が上がっていき、かつてに比べて野球そのものは確実に向上していっているであろう。しかし、そうした現実の一方で、一部突出した学校が、プロ野球予備軍、プロ野球選手養成所のような形で全国から有望中学生を獲得していくということは、今後もさらに進んでいくであろうと思われる。

 

 時代も変わっていく中で、100年以上の長い歴史を有する高校野球のあり方も少しずつ形を変えているのも確かだ。何が正しくて、何が好ましくないのかということは、一概に結論の出せる問題ではない。ただ、どこかで「私学vs公立」という構図が浮き彫りにされていき、今後はますます「私学>公立」という勢力構図で推移していくことは否めないであろう。

 

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