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高校野球あれこれ 第106号

センバツ出場枠 地区で明暗「21世紀枠への意見は両極端だが役割を果たしてきたと自負」【高校野球

 

来春センバツ(第96回選抜高校野球大会甲子園球場)の出場校が東海、東北の2地区で増枠されることになった。これにより、中国・四国の「比較枠」と21世紀枠の1枠がそれぞれ減枠となる。

 日本高校野球連盟(宝馨会長)が7日、第95回記念選抜高校野球大会の最終となる第4回運営委員会を大阪市内で開催し、昨年12月から始まった「センバツ改革検討委員会」の検討結果も踏まえた出場校数および地区別出場校数を承認し、発表した。

 増枠されたのは東北、東海で、それぞれ1枠増の「3枠」となる。一方、減枠となるのは中国(2枠)・四国(2枠)のプラス1(5校目)となる「両地区比較枠」と、3枠あった21世紀枠の1枠。神宮大会1枠(優勝チームの属する地区)はそのまま残る。

 昨年のセンバツでは東海地区2枠の選出を巡って物議を醸した。前年秋季の東海地区大会で準優勝した聖隷クリストファー(静岡)が落選し、同ベスト4の大垣日大(岐阜)が選出されたからだ。地区別の枠数に関してはそれ以前からも議論されていたそうで、この一件が大きく影響したわけではないという。今夏、全国でもっとも地方大会への参加校が多い愛知を含む東海の加盟校が多いことが増枠につながった。今回の見直しは「各地区で『都道府県数÷2』(小数点以下を切り上げない)の枠数確保を原則としたうえで各地区の加盟校数、部員数などを総合的に検討した」と説明する。

 21世紀枠は初採用された2001年(第73回大会)は2枠で、2008年(第80回大会)から3枠に増枠された。当初は北から南へ3ブロックに分けて、それぞれ選出。2009年(第81回大会)からは東西から1枠ずつを先に選び、残りの候補7校から1校を選出していた。来春は東西に分けず、候補の9校から2校を選ぶ。

 主催者は「21世紀枠についての意見は両極端だが、その役割を果たしてきたと自負している。減るのは大変残念という意見もあった。また、特別枠(21世紀枠神宮大会枠)の4枠は多いかなという意見もあった」と話す。また、今回の地区別の出場枠に関しては5年ごとの記念大会で見直し、適切かどうかを検証していくとしている。

 来春の出場校は従来通り(記念大会以外)の32校で、一般選考が29校で、21世紀枠神宮大会枠(優勝チームの地区)の特別枠は3校となった。関東・東京の「比較枠」1枠は残る。

 ▽一般選考の地区別出場校数 北海道1、東北3、関東(4)・東京(1)6、東海3、北信越2、近畿6、中国2、四国2、九州4

 ▽特別枠 21世紀枠2、神宮大会枠1