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高校野球あれこれ 第72号

投げっぷりはエース以上、大阪桐蔭の背番号10右腕に大きな成長を期待

 

大阪桐蔭(大阪)は今秋の明治神宮大会で初の連覇を成し遂げた。背番号1を背負う主将の前田 悠伍投手(2年)に注目が集まるなか、個人的には大きく成長しそうな右腕に期待している。背番号10の南 恒誠投手(2年)。とにかく投げっぷりがいい。

 

最速は145キロ。185センチ、82キロと、体格なら180センチ、78キロの前田に負けていない。さらに強気に攻める投球には気持ち良さを覚える。印象的だったのは、秋季近畿大会の準決勝。この龍谷大平安(京都)戦は、エース前田抜きで戦うことになっていた。8回に4対3と1点差に詰め寄られ、なおも無死一、二塁と逆転のピンチを迎えたところでマウンドに上がったが、堂々とピンチを切り抜けて見せた。

 

 バント処理を冷静に処理し三塁でアウトを奪うと、その後、三塁への併殺に打ち取ってピンチを脱した。味方が1点を追加し5対3で迎えた9回にも、四球と二塁打で無死二、三塁の一打同点のピンチを背負うも、次打者から2者連続三振。1人目はフルカウントから左打者の内角への145キロ速球で見逃し三振。2人目もフルカウントから143キロの真ん中高め直球で空振り三振。気合で相手打者を上回っていた。最後の打者は内角へ2球連続直球を投げ込んで左飛に抑えて勝利を導いた。

 

 まだまだ経験不足は否めないが、前田の2番手として大きな存在となりつつあるのは間違いない。一冬越え、センバツのマウンドで躍動する右腕の姿を見たい。