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高校野球あれこれ 第74号

センス抜群の大型遊撃手、大阪桐蔭1番打者の将来が楽しみ

 

将来どこまで大きく成長するか分からないくらい、楽しみな遊撃手が大阪桐蔭(大阪)にいる。背番号6を背負う、小川 大地内野手(2年)は182センチ、78キロのバランスの取れた体型を持つ大型遊撃手。安定した守備と積極的な打撃で、「1番遊撃手」として大阪桐蔭明治神宮大会連覇に大きく貢献した。

 

打撃ではシャープな振りが武器だ。近畿大会初戦の神戸国際大附(兵庫)戦では5打数1安打の結果となったが、その打撃内容を見ると完全に打ち取られたという印象はない。第1打席は思い切り引っ張って左前安打。2打席目は三振したが、3打席目には同じように力強く引っ張った打球が左中間へ。惜しくも相手センターのダイビングキャッチの好捕に阻まれたが長打になっていてもおかしくなかった。4打席目は結果的には遊撃ゴロとなったが、強烈なライナー性の打球で遊撃手が好捕した当たりだった。5打席目の右飛も外角球を強振した当たりで右翼フェンス近くまで飛んだ。打撃センスの高さをアピールする内容だった。

 

 守備では大型ながら俊敏な動きと、無駄のない強肩を生かしたスローイングで、内野陣の要となっている。

 

 数字的にみれば近畿大会が打率.200、明治神宮大会では打率.167と不調に終わったが、数字に表れない素質の高さは垣間見れる。大先輩の根尾 昂投手(現中日)とまではいかないまでも、センバツVメンバー、今夏までのトップバッターの伊藤 櫂人内野手(3年)を越える存在になれると信じている。